マイホームとして賃貸併用住宅を購入する場合、外観や内装はもちろん、賃貸部分をどのように設計するのか気になる方は多いと思います。
もし賃貸併用住宅をすべて自分好みに設計をしてしまうと、完成後に防音対策やプライバシーの問題が万全でなかったというケースに陥りかねません。
「こだわりはいれたいものの、オーナーと入居者間で配慮した設計はどのようなものなのか」
「どの程度の費用で、理想とする賃貸併用住宅を建てられるのか」
今回は、このような方に向けて賃貸併用住宅の実例をご紹介。東京都内での実例や、埼玉の実例を取り上げています。
また、紹介内容には、外観や間取り、購入者のこだわりや購入費用についても触れているので、ぜひこちらの実例を参考に賃貸併用住宅をお考え下さい。
目次
実例1.念願のアイランドキッチンで広々としたリビングを実現
・賃貸併用住宅の外観(賃貸部分室内)

・オーナー部分スペース

・間取り図
ご年齢 | 40代 |
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ご職業 | 会社員 |
ご家族 | ご夫婦・お子様2人 |
住所 | 埼玉県さいたま市大宮区 |
土地面積 | 99.01㎡(29.95坪) |
建物延床面積 | 167.26㎡(50.59坪) |
居住割合 | オーナー部分:約50% 84.06㎡(2LDK) 賃貸部分:約50% 83.20㎡(1R/1LDK) |
総額 | 6,700万円 |
月々返済 | 179,908円 |
賃貸家賃収入 | 158,000円 |
実質負担 | 21,908円 |
オーナーの念願であったアイランドキッチンを自宅部分に完備。キッチンにこだわったことで、リビングを広々とした空間にしています。
また、部屋ごとに壁材や床材を変えることで、各部屋で違った雰囲気を味わうことができます。
実例2.家族間の生活スタイルを重視した間取り
・賃貸併用住宅の外観(賃貸部分室内)

・オーナー部分スペース

・間取り図
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ご年齢 | 30代 |
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ご職業 | 自営業 |
ご家族 | ご夫婦・お子様2人 |
住所 | 東京都豊島区 |
土地面積 | 61.68㎡(18.65坪) |
建物延床面積 | 159.8㎡(48.33坪) |
居住割合 | オーナー部分:約59% 93.75㎡(3LDK) 賃貸部分:約41% 32.15㎡(1LDK) |
総額 | 6,280万円 |
月々返済 | 168,631円 |
賃貸家賃収入 | 110,000円 |
実質負担 | 58,631円 |
こちらの賃貸併用住宅は、オーナー様の「趣味の野球を思いっきり楽しみたい」といった要望に合わせた設計です。
大きめの収納を玄関の脇に備え付けたり、外での汚れを落としやすいように、玄関から脱衣所・お風呂場までの距離をあえて近くしています。
また、賃貸併用住宅を手掛ける不動産会社の市場調査により、周辺エリアに1Rまたは1Kの賃貸物件が多いと判明。そのため、賃貸部分は希少性のある1LDKの賃貸プランで計画しました。
狙い通り競合がいないことで、短い期間かつ予想していた相場よりも高めの賃料で入居者を決めることができました。
1Rや1Kでは入居者が退去するまで平均2年と言われていますが、1LDKの退去までの平均期間は約4年と2倍も違います。
より長く安定した家賃収入を得られるように設計された賃貸併用住宅と言えますね。
失敗しない賃貸併用住宅を建てるポイントとは?
まず、賃貸併用住宅で失敗しないために大事なことが2つあります。
それは、「家賃収入を得られるように、入居者に人気のある賃貸物件を作ること」。また、「オーナーと入居者の生活に配慮した環境を作ること」です。
賃貸併用住宅に住めば、あなたは自宅を持つのと同時に、賃貸物件のオーナーにもなります。
多くの方は、購入費用のために借り入れたお金を、賃貸部分の家賃収入でカバーする必要があるでしょう。
ですので、賃貸併用住宅のオーナーになるからには、安定した家賃収入が得られるように入居者募集の戦略を立てなければいけません。
もし、「賃貸物件から家賃収入を得られない」といった事態になれば住宅ローンの返済は困難になります。賃貸併用住宅は、戸建て住宅を建てるよりも費用が高くなる傾向があるので、その分住宅ローンの負担も重くなりがちです。
では、入居者が特に気にしているポイントとは何なのでしょうか。それには、以下の3つが挙げられます。
- 賃料
- 立地(駅、勤務先からの近さなど)
- 間取りやデザイン
賃料の引き下げは入居者にとってはよくても、オーナーにとってはあまり喜ばしくないことです。
よって、人気の物件を作るためには、「賃料」以外の「立地」「間取り」を工夫する必要があります。
立地選びのポイント
まず、賃貸併用住宅で成功するためには、賃貸併用住宅を建てる土地選びが重要です。
なぜなら家探しをしている方のほとんどが、駅やコンビニからのアクセスの良さといった立地条件を重視しています。
そのため、便利な立地にある賃貸物件であれば、間取りのスペースが多少狭くても、入居者募集の際には困りません。
気になる土地を見つけた場合には、最寄りの駅との距離や周辺の環境を知るために、実際に自分で足を運んでみることをおすすめします。
間取りと設計のポイント
次に賃貸物件で重要なのは「間取り」です。人気のある内装デザインはもちろん、キッチンや洗濯機、窓の配置などは、入居者募集に大きく関わります。
最近では、間取りの収納スペースを広くすることで、人気が出た賃貸物件もあるようです。
入居者に気に入られる設備や間取りについては、建築会社に相談をしたり、周辺の賃貸物件を参考にしたりして戦略を立てましょう。
また、賃貸併用住宅のオーナーとなると、当然、他の人と同じ建物で生活をしなければいけません。
戸建て住宅のように、すべての敷地を自分の自由に使えるわけではないので、壁の向こうや床の下には賃貸部分に住む他の方がいらっしゃいます。
お互いに大きな音を立ててしまうと、トラブルの原因になるでしょう。そのため、賃貸併用住宅を建てるポイントとして、オーナーと入居者のプライバシーが保たれた間取りを設計することが大切です。
たとえば、賃貸部分のベランダから部屋の中が見えないように自宅部分を設計したり、入居後のトラブルリスクを減らすため防音対策に費用をかけることなどが挙げられます。
オーナーによって、入居者との適切な距離感は変わってくるので、希望がある場合は、建築会社にその旨を伝えましょう。
賃貸併用住宅を建てるなら専門家に相談を!
今回ご紹介させていただいた実例は、どちらも不動産会社「はたらくおうち」が手掛けた賃貸併用住宅です。
「はたらくおうち」は数少ない賃貸併用住宅を専門に扱う不動産会社。ただ家を建てるだけでなく、建物完成後の賃貸経営についても万全のサポート行っています。
賃貸併用住宅の成功とは、オーナーと入居者にとって居心地のいい住まいをつくること、安定して家賃収入を稼げることの2点が挙げられます。
そして、賃貸併用住宅で成功するためには、入居者が集まりやすい・住みやすい空間を作ることが重要となります。
しかし、家を建てる方のほとんどが、専門家ほど不動産知識に詳しくないのが現状。そのため、一戸建て住宅と賃貸物件を併せる建築技術や、立地に合った入居者の好みを分析できる不動産会社をパートナーに選ぶ必要があります。
オーナーも入居者も満足して住める賃貸併用住宅を建てられるように、しっかりと賃貸併用住宅のノウハウを持った不動産会社を探すようにしましょう。
なお、当サイト賃貸併用住宅.jpがおすすめする不動産会社については、以下のページでご紹介しています。
賃貸併用住宅を取り扱う企業の中でも、特に充実したサポート内容が評判になっている企業ですので、不動産会社選びでお悩みの方はぜひ参考にご覧ください。